エミッタ帰還(電流帰還)バイアス回路

電流帰還バイアス回路は、エミッタ電流が抵抗REに流れて発生した電圧でベース電流IBを調整する回路で、ブロック図は図1(c)のようになります。

\begin{align} \text{ループゲイン} = \frac{R_E}{R_B}(1+\beta) \end{align}

ループゲインを大きくすれば、トランジスタの電流増幅率βが変化しても電流の変化は小さく抑えられます。ただし、REを大きくすると出力電圧の最大振幅が小さくなるので、通常RE=1kΩ程度にします。

図1: 電流帰還バイアス回路