ダイオード ピーク検波回路

ピーク検波回路は、入力正弦波の振幅に比例した直流電圧を出力する回路で、AGC回路や発振回路の振幅調整回路に使用されます。

正電圧ピーク検波回路

ピーク検波回路は、ダイオードが片方向にしか電流を流さない特徴を利用した回路です。この回路は、voutがvinよりもダイオードのオン電圧(約0.6V)だけ低下する欠点がありますが、高周波回路でも使用可能な便利な回路です。


2倍電圧検波回路

この回路はチャージポンプ回路と同じ回路形式です。入力Vinの負のサイクルでC2が図の矢印の向きに充電されるので、ノードvxのDCレベルが持ち上げられてから検波されます。


ダイオードのVF補償検波回路

通常のダイオードピーク検波回路は、ダイオードのオン電圧VFよりも小さな振幅の入力に対しては動作しませんが、もう一つのダイオードD2を使用してvx端子をバイアスすれば動作するようになります。


負電圧ピーク検波回路

ダイオードの極性を逆にすると、負側のピーク検波回路となります。


ツェナーダイオードを使用したピーク検波回路

ツェナーダイオードと通常のダイオードを組み合わせると、オン電圧が大きなダイオードとして動作します。 下の図でD1のツェナー電圧をVz、D2のオン電圧をVFとすると、オン電圧がVz+VFのダイオードとして動作します。

図1: ツェナーダイオードとダイオードの直列接続

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