TTLのSquaring回路

標準TTL回路の入出力特性の形は、しきい値付近に肩のような部分をもつので、ノイズマージンを低下させる要因となっています。下の回路では、Q6, R5, R6によって構成される「squaring回路」によって、入出力特性がしきい値付近で急しゅんに変化する特性になります。

そもそも標準TTL回路において入力=0.7∼1.4Vで肩のような特性となるのは、この領域でQ2がオン、Q5がオフとなるからですが、この回路では、Q6の追加によって入力=0.7∼1.4Vの範囲ではQ2,Q5ともオフ、入力が1.4Vを超えるとQ2,Q5がともにオンします。その結果、入出力特性が入力=1.4V付近で急しゅんに変化する特性となります。