セルフバイアス駆動Widlarバンドギャップリファレンス
バンドギャップリファレンスの実用回路は、出力電圧が電源電圧に依存しないようにするため、セルフバイアス駆動します。
オペアンプ(電圧モード正帰還)によるセルフバイアス
uA78LXXはこの形式となっています。カレントミラー(電流モード正帰還)によるセルフバイアス
MC78LXXなど多くの78シリーズ三端子レギュレータは、下の回路のようにWidlarバンドギャップリファレンスがカレントミラーによってセルフバイアス駆動されています。電源投入から定常状態に至るまでのメカニズムは以下のようになります。
- 電源を投入しstart-upスイッチをオンするとQ5,Q1,Q2がオンし、Q5とカレントミラー接続されているQ6もオンします。
- Q6のコレクタ電流が、Q7のベース電流→Q7のコレクタ電流→Q5のコレクタ電流→Q6のコレクタ電流、と一巡すると(Q7の電流増幅率の分だけ)増幅されvrefが立ち上がります。
- vrefが立ち上がるにつれ、Q3,Q4のシンク電流が増加しvrefの増加を抑えます。
- 定常状態では、Q6のコレクタ電流≈Q4,R4電流の和となります。