ダイオード回路の負荷線
ダイオード回路の負荷線を描くには、回路図の左側に線形素子(電源及び抵抗)、右側に非線形素子(ダイオード)を描き、左側(電源側)を見たときの電流-電圧特性と、右側(ダイオード側)を見たときの電流-電圧特性をプロットします。電流の向きは、電源からダイオードへ向かう向き(右向き)を正とします。
回路の中心から左側(電源側)を見たときの電流-電圧特性(赤色)は、x切片がV1,y切片がV1/R1の線分となります。一方、回路の中心から右側(ダイオード側)を見たときの電流-電圧特性(青色)は0.6V付近で電流が急しゅんに増加するダイオード特性となります。動作点はこの2つの線の交点となります。
下の図より、電源V1、抵抗R1の大きさによらず、ダイオードに印加される電圧(交点のx座標)は常に約0.6Vとなることがわかります。抵抗R1は電流を設定(制限)する役割をもちます
ツェナーダイオードの場合
ツェナーダイオードの場合は、.MODELステートメントでBV(降伏電圧)及びIBV(降伏電流)を設定します。